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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[581]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:46:17 ID:KsOxxqbA
クラスで一番気弱なアモロが、おずおずと手を挙げてそう答えた。
噂では彼は、クラス一の不良と言われるナポレオンに、陰でイジメを受けているとの事だった。
教員はフンと鼻をならすと、

担当教員「――理論を知らずに非科学的な活動を続ける問題児め。奴には一度、灸を据えてやらねばならんな。
      まぁ良い。授業を始める。日直、号令を」

厳格さを体現する風体のままそう呟き、無理矢理に授業を始めるべくそう言った。

穣子「はーい。……きりーーっつ! れいっ! おねがいしまーーす! ちゃくせき! ぶいっ!」

担当教員「『ぶいっ!』……は、余計だ。以後、注意するように」

穣子「らじゃっ!」

静葉「(……ああ、穣子ったら。『らじゃっ!』は余計だって、またあの先生に怒られちゃうわ……)」ヒソヒソ

反町「(でも。あんな穣子さんを見てると。俺、元気になりますよ)」ヒソヒソ

静葉「(あら。……私みたいなメンヘラカッターナイフ女と一緒じゃ、元気になれないかしら?)」ヒソヒソ

反町「(静葉さんと一緒だったら、俺、心が安らぎます。だから、どっちも必要ですよ)」ヒソヒソ

静葉「……そう(反町君。そんな事はきちんと言えるんだから……)」


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