※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[144]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/04/18(月) 00:29:49 ID:K+ij1i0A
A:「じゃがバター屋さん」だ!

反町「……じゃあ。『じゃがバター屋さん』で」

反町がそう宣言した途端、穣子の表情がぱあっと華やいだ。

穣子「うんうん。やっぱそうだよね! 時代は芋こそナンバーワン!
    一樹君、やっぱり分かってるっ、大好きっ!!」

反町「ははは……(でも、じゃが芋って、そこまであんまり秋っぽくない気もするけど……。
    芋だったら何でも良いのかな、穣子さんって……)」

反町は余計な事を言わないように、薄く微笑み返す。
この時内心では、穣子の屈託無い素朴な笑顔に心を奪われて、
ホームルームという場を忘れて、彼女を抱きしめてしまわないよう必死だった。

ピエール「……では、決まりだな。文化祭の出し物はじゃがバター屋さんだ」

パチパチパチパチ……。

反町のそんな内心の葛藤は上手く見過ごされて、ホームルームはつつが無く終了し、
生徒達はそれぞれが個人練習に向けて準備を始めていく。

穣子「――ありがとね。一樹君。私のために……」

反町「そ、そんな事無いですよ。俺だって、出店とかちょっといいなって思ってたし……」

穣子は普段の明るさを少しだけ潜めて、反町に感謝の意を告げていた。
穣子はどうも、反町は自分の為に本心を曲げて賛同してくれたのではないか、と考え、
そんな反町に対し申し訳なさを感じているようだった。
反町がそんな事は無いと否定しても、穣子は「ごめんね」と「ありがとね」を交互に繰り返して、
何というか、普段のからっとした雰囲気とは違っていて、少しだけやりづらい。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24