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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[248]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/04/30(土) 02:25:36 ID:Hnbr4Qk+
反町「俺が知る――と言っても人づての話ばかりだけど――ルイ・ナポレオンは乱暴な人物ではあっても、
こうして秩序に刃向い、悪意を振りまく事を好むような奴じゃあ無かった筈だ。
……さっきは文化祭をメチャクチャにしてやりたいと言っていたが、何故、学校を敵視する?」
ナポレオン「――言ったろ。俺はそういう枠に嵌った奴らが嫌いなんだ。
教科書通りの技術、教科書通りの戦術、教科書通りのサッカー……。
なのに国は、俺達若者全員に、その枠を当てはめる事を強制している。
そんな国の態度が、そんな国の態度に追従する先公やマジメ生徒が、気に入らねえだけさ」
反町「……そうか(選手の画一集中的な育成という意味では、日向が関与する前の東邦学園に似てるな。
まぁ、それを国ぐるみでやってのけるフランスは、やっぱりサッカー先進国なんだろうけど)」
ナポレオンの非行の理由については筋が通っていた。
現体制への不満から来る抗議活動。無論、その方法は短絡的かつ稚拙と謗る事は簡単だったが、
反町はまだ納得できないでいた。
反町「……分かったよ。でも、……何と言うか……」
ナポレオン「あんだよ。何かあるならさっさと言えよ。ったく、これだからマジメ君は……」
反町「(誰がマジメ君だ……)――分かったよ。じゃあ、言うけれど。
――ナポレオン。お前、まだ他にも何か、知っているんじゃないか?」
ナポレオン「……あん?」
日向程では無いが粗雑な態度のナポレオンに対する嫌悪感を隠しつつ、反町は彼を更に問い詰めた。
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0ch BBS 2007-01-24