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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[337]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/05/07(土) 17:21:34 ID:???
***
穣子「……くん。一樹くぅん……!」
反町「…………。あ、あれ……いつの間に眠って……?」
穣子「! 良かった、気が付いたぁ! わたし、一樹君が死んじゃったかと……!」
静葉「穣子、そんな簡単に人間は死なないわ。……でも、本当に良かった」
気付くと、反町は保健室のベッドで寝かされていた。
視界には目を赤くした穣子と、涼し気な表情を絶やしてはいないが、心労の色が消えない静葉がいた。
静葉「反町君。あなた、講堂で起きた出来事に大きくショックを受けたみたいで、倒れていたのよ。
あれからもう……3時間程は経ったかしら」
反町「3時間も……? ――そ、そういえば! あれから講堂はどうなったんですか!?
ピエールが学校を改革するって言って、日本サッカー協会の手の者が出て来て、
フランスユース・ヌーヴォーとかが出て来て。それに、早苗さんが……!?」
反町はがばりと起き上がり、平静を欠いた風にそう詰め寄る。
先程まで言葉に出来ず渦巻いていた疑問や驚きが、一気に吹き出していた。
そんな反町を静葉は優しく窘めつつも、これまでの経緯を簡単に説明してくれた。
静葉「……ピエール君や日本サッカー協会の者が提唱した新体制に反対する者は、当然ながら多かった。
しかし一方で、お上に気に入られて重用されたいと思う者もある程度いた。
だから、彼らは中々団結しなかった。けれど……それを無理やり、ナポレオン君が纏め上げた。
勿論、ピエール君達新体制と戦う方向でね」
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0ch BBS 2007-01-24