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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[338]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 17:22:44 ID:???
反町「あいつが……(――あいつが学校に反抗していたのも、いずれこうなる事を見越していたから、なのか……?)」

ナポレオンの傲慢な笑い顔を思い出す。
文化祭の時は憎らしく思えたそれも、こうした局面においては頼もしく思えた。

静葉「……そして。ナポレオン君と、旧ジュニアユース代表メンバーを中心とした、
    私達のクラスメート率いる旧体制代表――レジスタンスは、つい2時間程前に早速、新体制との試合を申し出た。
    新体制代表――チーム生徒会は、これを喜んで受け入れた」

反町「なるほど……」

それで、大まかな状況は飲み込めた。
反町のクラスメートは、ピエールや早苗達が与する新体制に従わず、ナポレオンを中心に立ち上がった。
そして、彼らは試合を申し出て、これまでの自由な校風を守るべく戦いに、向かって……

反町「――あれ?」

ここまで考えて漸く、反町はごく当然とも言えるべき疑問を呈した。

反町「新体制との試合を申し出たのは分かったけれど。それで……試合は、いつなんですか?
    明日、明後日? 皆が戦うんだったら、俺も……!」

静葉「……………」

しかし、反町のごく当然な疑問に対して、静葉は押し黙っていた。
反町が訝んでいると、おずおずと穣子が声を上げた。


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