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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】
[49]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/04/09(土) 23:51:10 ID:???
……ただ、最初のうちは、少なくとも反町にとっては、
早苗のマシンガントークを一方的に聞いているだけに過ぎなかった。
とはいえ、彼女の語り口は軽妙で楽しげであり、聞くだけでもこっちが元気になるようだ。
穣子の今にも泣きそうな視線を置いてでも、東風谷早苗という少女が不思議な魅力を持っている事を、
反町は否定する事ができなかった。
早苗「――そう言えば。反町君って鳴紋中学って知ってます?
多分、3年生の時の全国大会で、東邦学園とも当たった筈なんですけど。1回戦くらいで」
反町「えっ……。いや、ごめん。覚えてない」
反町は言いよどむ。中学時代の全国大会は、決勝戦の南葛戦以外で苦労した事はなかった。
反町は全ての試合でゴールを挙げ、確か準決勝までで5ゴールと得点王だった。
早苗はその中学のキャプテンだっただろうか?
だとすれば、こんなにも元気で綺麗で、そしてサッカーも上手い少女の事を、きっと覚えている筈なのだろうが……。
反町はそう首をかしげていると、早苗はくすりと笑った。
早苗「――私ね。中学時代、そのチームに県大会でボロ負けしちゃって。
私も頑張ったんですけど、凄く上手い選手が揃っていて。
だから私、その時思ったんです。自分に圧勝したこの県代表チームは、
全国大会でもきっと、優勝か、それに近い成績を挙げるに違いないんだろうなぁ……って」
でも、実際は違った。反町達東邦学園は、早苗が率いるチームに圧勝した長野県代表チームに対し、
半ば手を抜いた状態であっても圧勝して見せた。
その事を知る早苗はわざとらしくしょんぼりした顔を見せ、それからまた強い意思の籠った笑顔を作り、
早苗「……井の中の蛙、大海を知らずってことわざ。反町君達が教えてくれました。
まぁー、今となってはこうして笑い話に出来るんですけど。
まだいたいけな少女だった時分、この事実は私を非常に惨めにさせてくれましたよ」
反町「……俺だって。世界の場では同じ事を思った。確かに日向には劣るけれど、
日本全国では有数レベルのFWと思っていた自分が、世界ではまるで取るに足らない存在だと知って……」
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0ch BBS 2007-01-24