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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[518]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:06:34 ID:???
アモロ「(……学校には、嫌な思い出もあった。ナポレオンにイジメられたり、先生から補修で叱られたり……。
     だけど、それ以上に楽しい思い出も多かった。皆と食べるお弁当、文化祭、そしてサッカーの練習!
     今まで僕は皆に守られてきたけれど、それじゃあ駄目なんだ。僕が……守る!)
     ――う、うおおおおっ!」

バァァァァッ!!

アモロは思い切って飛んだ。ザルキーパーの蔑称が付いて回る彼だが、
フランス代表として選ばれるだけあって、その身体能力は決して劣等ではない。
気弱すぎる性格が邪魔しているだけであり、完全に本気を出したアモロのパンチングは、
カメルーンのマハラチーニを上回り、ポーランドのジャイッチの全力セーブにも匹敵する。
それが果たして本当に凄いのか、と問われれば微妙だが、
少なくとも美鈴の全力でないシュートではあれば、まず問題無く防げる程度の実力はある筈なのだ。
しかし――。

バチイイイイッ……!

アモロは吹き飛ばされはしなかった。その前に全身を使ってボールを抑え込んだ。
キャッチできなくても良い。最悪、弾くだけでも良い。
そんな思いでのダイビングは一瞬報われるかと思われたが――。
しかし、ここで美鈴のシュートが会心の出来であった事が影響してしまう。

グッ、ググッ……ギュンッ!

アモロ「あ、そ、そんな……!? 僕のボールが……!」



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