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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[519]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/26(木) 01:09:04 ID:???
美鈴のシュートはアモロの身体をも飛び出して、ゴールへと推進していく。
アモロは決死の覚悟を嘲笑われた事に対して狼狽するも、それ以上に身体が動かない。
ボールはコロコロとゴールネットへと吸い寄せられて行き――。

パサッ……。
――ピピィィィィィィイイイイイイイイイイイイイッ!!


レジスタンス 1 − 3 生徒会チーム



実況「呆気なく決まってしまいました。これで試合は1−3!
    生徒会チームが、後半15分を目の前にして、決定的な3点目を挙げてしまいました!
    ゴールしたのはこの試合2得点目の美鈴選手! これは素晴らしい活躍です!
    そしてレジスタンスは一気に厳しくなりました。確かにナポレオン選手、反町選手はまだ余力を残していますが、
    これから15分以内に、ピエール選手や早苗選手、岬選手の網の目を潜り抜けて3点以上を上げる事が、
    どれだけ厳しい事であるかはお分かりでしょう! レジスタンス、敗色濃厚だがどうする〜〜!?」

観客「ワアアアアアアアアアアア!!」「やはりフランスサッカーを支えるのはピエールだな」「ですよねー」

反町「(……一体どうしてこうなったんだ。俺がシュートを外したから……?
    静葉さん達がタックルに失敗したから……? アモロの成長以上に、美鈴さんのシュートの調子が良かったから……?)」

――反町は頭を抱えていた。自分達の作戦や行動が失敗だったとは思わない。
ただ、それ以上に相手の動きが自分達の想像を上回っていた。その要因は必然かそれとも偶然か。
いずれにせよ、これらの事実は反町の精神を大きく蝕み――やがて、心の奥底に封印したある感情が、
自分に代わって答えを導き出そうとしていた。

反町「(……やっぱり、ピエールのような。日向や森崎のような奴が居ないと駄目なんだ。
    俺のような小市民ではどうしようも無い、良く分からない『何か』ってあるんだなぁ。
    何やってたんだろ、俺。試合開始前、穣子さん達を抱いてここまで駆けて来たのが嘘みたいだ)ハハハ……」


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0ch BBS 2007-01-24