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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[560]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/30(月) 00:36:03 ID:KieukLVM
実況「決まった〜〜〜! ゴ〜〜〜ッル! レジスタンスのトップ下・アリス選手が6人抜きのドリブルゴール!
   反町選手達の中央突破失敗を見事にフォローした、個人技の天才。フィールドのアーティストとも言えるプレーです!
   これで試合は残り12分で点差は1! 試合の雲行きはまだまだどうなるか分かりません!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


アリス「……ほら、決めたわよ。だからいい加減、気を取り直して」

反町「アリス、さん……? どうして……?」

アリス「……前の文化祭。私に掛けられた売上金泥棒の疑いを、あんたは晴らしてくれた。
    私の事をトモダチだって、認めて受け入れてくれた。
    ――それなのに、あんたは『自分には秋姉妹の二人しかいない』って思いつめてたから。
    それでちょっとムカついて、……気付いたら、ゴール決めてたわ」

アリスは照れながらぶっきらぼうに反町に話しかける。
その口調こそは冷静であるものの、言葉の節々からは強い『トモダチ』への愛を感じる。

アリス「あのね。私だけじゃないわ。ナポレオン君やボッシ君、ルスト君にアモロ君や他の皆も、
    反町君の仲間なの。友愛で結ばれたトモダチなのよ。その事を忘れて、恋愛感情にだけ閉じこもるなんて。
    ……そんな事は、許さないんだからねっ」

それだけ言うと、アリスさんはぷいと不機嫌そうに持ち場へと戻っていった。
……これで、反町は思い至った。自分の長所は決して、穣子や静葉との愛だけではない。

反町「(そうだった。俺は穣子さん達だけじゃない。レジスタンスの皆が居るじゃないか。
    それを忘れて、俺はまた自分の力を過小評価していた。……俺は、まだ頑張れる)」

言いたい事を言えない気質は確かにリーダーには向かないかもしれない。
しかしそれは決して、友人が少ない事とイコールには結びつかない。
無言によって生まれる連帯の空気を創り出す事。それこそが、反町一樹の本質だった。


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0ch BBS 2007-01-24