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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[788]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/16(木) 01:05:06 ID:9jEN4p+g

ピエール「……俺の、負けだ」

早苗「――? 何を言ってるんです。勝負は最後まで、まだ……!」

ピエール「いや、負けだ」

今のシュートを食い入るように見つめていたピエールは、やがて決然と、
しかし吐き捨てるような口調でそう言い放った。
冷徹な彼の豹変ぶりに早苗は感情的になって詰め寄るが、彼の次の言葉には反論できなかった。

ピエール「奴らはナポレオンがゴールを決める事を信じた。
      一方、俺はナカニシがゴールを守る事を信じられなかった。
      ――その差がある限り、俺達はいつか負ける。そう気づいたのさ」

個々人の実力ならば間違い無く自分達の方が上だ。
戦術と戦略が上手くかみ合えば、今からでも逆転は不可能ではない。
しかし、ピエールは既にこの時点で、自分達の勝利は無いと確信していた。

早苗「……でも、良いんですか。このまま負けたら、貴方の実家の面子は丸つぶれと聞いてますけど」

ピエール「日本資本の協力の下この学校を買って、社交界での復権を目指そうとする没落貴族の事か?」
       
かつてのチームでの交流から、ピエールとの関係が深かった早苗は、この試合の裏事情を知っていた。
彼の実家が負債を抱えている事。『友人』の岬太郎の提案から、彼の実家が学校の買収に出た事。
そして、それに楯突く経営陣に対して何らかの『見せしめ』を行う必要があり、一連の騒動を起こした事を。
――しかし、ピエールは早苗の言葉に首を横に振り、真意を初めて零した。



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0ch BBS 2007-01-24