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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[815]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/23(木) 00:50:12 ID:???
ピエール「ナポレオン……、ありがとう」

ナポレオン「感謝される覚えなんてねぇ! ……が、まぁ。そのツラに免じて、今日の事は水に流してやるよ」

ナポレオンはピエールの横っ面を叩いて、不器用ながらも彼自身の寛大さを見せた。

アモロ「……ピエール、ごめんね。僕が気付いてあげられなかったばっかりに……」

ピエール「アモロ……それに、ボッシとルストも」

ボッシ「そうだ、悪いのはピエール、お前だぞ。せめてどうして、こんな試合を組んだのか。
     その理由を説明してくれない事には納得できないな」

ルスト「ま、折角試合に勝てたんだ。教育方針もこれまで通りってなワケで。
    ……試合後はノーサイド。またトモダチやろうぜ、ピエール」

アモロとボッシ、そしてルストはピエールと近しい間柄から、揃って彼に和解を申し立てた。

アリス「そうよ皆! 全ての人がボールくんとトモダチになるべきなのよ!
    そうすれば皆が仲良しになるの!! ハッ!? それで思いついたんだけど、
    世界中の人が皆でサッカーをすれば争いは無くなり、世界が平和になるのでは……?
    皆! サッカーしましょう! サッカーは自由よ! ヒャッホーーーーッ!!」

ピエール「アモロ、ボッシ、ルスト……皆。ありがとう。俺はこれから、皆に全てを話そうと思う。
      俺の信頼できる、かけがえのないトモダチ、として(後ろの方で何か女性の叫び声が聞こえるな……誰だろうか)」

アリスさんは熱血的な説教を試みていたが若干ピントがずれていた上、
肝心のピエールが今仲間との和解の最中だったため、全く相手にしてくれなかった。
……が。彼女もまた、反町とは別の気付きをこの試合で得たようであり、その表情は何時になく充実していた。

反町「(――ほら。俺はここで、皆を見守っていればいよう。こうする事で、場はきっと柔らかくなる。
    言いたい事を言うのは、また別の時で充分だ)」


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0ch BBS 2007-01-24