※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[827]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:02:36 ID:???

反町「そんな。どう、してそんな事言うんですか。俺達、今まで楽しくやって来たのに……」

だから反町は珍しく感情的になって問いただした。自分は勿論、穣子の事を大切に思っている。
そもそも反町が今ここで修行を続けているのも、穣子と静葉を守りたいという想いがあってこそだ。
だからこそ、反町はそんな自分の想いすら否定しようとする穣子の真意が知りたかった。

穣子「……これまでの学校生活とかさ。今日の試合とかさ、見てて思ったんだよ。
    一樹君は、私達みたいな幻想の住人と一緒じゃなくても、普通の人間として、
    外の世界の人達と仲良くなれる。一緒にサッカーを楽しめるって。
    そして、……その方が、一樹君の人生にとっても良いに決まってるって」

穣子が言わんとする事を、反町は何となく理解できた。
いや、それは穣子が言わずとも反町自身が考えていた事だった。
考えていて、でも今の生活が楽しいから。それで、胸の奥底に閉じ込めていた事だった。

反町「――幻想郷は、現実世界から忘れられた、捨てられた妖怪や人間が住む場所。
    だけど俺は、まだ完全に忘れ去られていない。全日本にも親しい奴がいたし、
    ここフランスでも、多くの仲間に恵まれた。……だから、穣子さんは。
    俺は今の一件が終わったら、外の世界に戻れば良いと。そう思うんですね」

穣子は静かに頷いた。

穣子「元々は私が悪いよ。私が、神様の癖して一樹君の事を好きになっちゃったのが駄目だったよ?
    でも、その時はそれでも良いと思った。一樹君はひとりぼっちだったし、支えてあげたいって思った。
    だけど――フランスに来てから確信したんだ。それは、私の都合の良い思い込みだったんだって。
    一樹君は強いよ。だから、私達がいなくてももう、皆と上手くやっていけるんだって……」

反町「それは……」


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24