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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[828]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:03:39 ID:???

反町は穣子を否定できなかった。幻想郷で二人と暮らしている時は実感できなかったが、
彼は今まさに、世界から断絶されようとしているのだ。

幻想郷と外界との往来が激しい現状においてはピンと来ない問題ではあるが、
反町はかつて妖怪の山の天狗達から、現状がイレギュラーである事は再三聞かされている。
八雲紫の――あるいは彼女を利用しようとしている『純狐』の――計略や鈴仙の活躍により、
幻想郷の結界が希薄化・崩壊したため、今だけはこうして容易に幻想郷と外界を行き来できる。
しかし、自分が鈴仙達と共に戦い勝利した場合、結界の崩壊は間違い無く修復され、
幻想郷は再び、現実とは混じりようの無い世界へと戻ってしまうだろう。
もしそうなれば……反町が再び、この現実世界で暮らす事が出来るかは不明だ。

反町「……………」

穣子「――ごめんね。変な事言っちゃって。今すぐに決めて欲しい訳じゃないんだよ?
   でもね。やっぱり一樹君には真面目に考えて欲しかったんだ……」

反町「……………はい」

反町はこれ以上答えられなかった。
何も言わずに彼女を抱き寄せられなかった自分は、臆病なのか賢明なのか。
それすらに分からぬまま、穣子とは何となく疎遠のままに数日が過ぎ――。


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