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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[829]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/06/26(日) 18:04:59 ID:???

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指導教官「……と、言う訳だ。間もなく彼らを送るバスが来るから、
      それまで皆は、彼らとの最後の時間を過ごして欲しいと思う」

クラスメート「「「「はーい」」」」

反町「(……何時の間にか話が終わってる。結局、俺はあれから何も言えなかったな……)」

クラスメートの合唱を聞いて、反町は意識を現在に戻した。
あれから穣子とは殆ど口を聞けておらず、偶に話す事があっても、どこかよそよそしくぎこちない。
この事について誰かに相談する事も性格上できず、反町は一人思い悩んでいた。

反町「(――これまで忘れていたけれど、俺はやっぱり、恐れている。
    皆と離れ離れになって、幻想郷で生涯を終える事を……)」

――仮にこのまま反町が新チームに合流し、皆で強敵に打ち勝ち、そしてその先は?
昔ならば、幻想郷で和を大切にするチームを作ってサッカーを楽しもうと。
そう無邪気に思えていたかもしれない。しかし、十年先、二十年先の自分はこの選択に後悔しないのだろうか。


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0ch BBS 2007-01-24