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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[715]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/08/28(日) 19:37:02 ID:n+VvQgck
実況「決まった〜〜! ゴ〜ル! コリンチャンス、試合終了直前に決定的な3点目!!
   これで試合は3−1となり、サントスがここからロスタイムを含め5分足らずで逆転するのはかなり厳しくなりました!
   サントス、今のPKは痛かった。痛かったぞーーーーーーーー!!」

――ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

アリス「決まったわね……あいたた」

フラリ……バタッ。

鈴仙「アリスさん、大丈夫!? 選手交代して休んだ方が……!?」

アリス「大丈夫よ、安心したら痛みがやって来ただけ。……それに、ここから応急処置をしても、
    終わる頃にはもう試合が終わってしまうわ。だったら、私が立ち続けた方が良い」

静かながらにもガッツを湛えてそう言い切るアリスさんの横顔は、とても頼りがいがあるように思えた。
彼女もまた、孤独との(一方的な)戦いを経て、人知れず逞しく成長していた。

鈴仙「アリスさん……。私、アリスさんって良くキャラが掴めないし、
   普段何考えてるか分かんないし、突然怒り出すかと思えばなんか重いし……。
   だから、正直言って苦手だなぁ……って思ってたけど。というか、今もそうだけど……。
   ――でも、アリスさんが色々と凄いんだってのは、今日の試合で良く分かったわ」

アリス「鈴仙……」

その成長が今まで理解されず、周囲との孤立を進めていたアリスさんだったが、
これまでのプレー、そして今のゴールで少なくとも鈴仙は分かった。彼女の中に秘められた熱さを。

鈴仙「――ほら、後ろを見て。私だけじゃない、皆もあんたの凄さを分かって褒めてくれてるわ」

鈴仙はそう言ってアリスさんを起き上がらせ、そのまま後ろを見るよう促した。
するとそこには……。


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