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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[786]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/06(火) 22:59:31 ID:???
ブローリン「カグロットの手下ァ」

鈴仙「え!? まだあるの!?」

ブローリンは確かな敬意を籠めて向き直り。彼はカグロットでは無く鈴仙に向けて、最後にこう言った。

ブローリン「貴様の戦いはクズそのものだったが……貴様は諦めず最後まで戦い抜いた。
       その姿勢が俺の中の狂気を振り払い、ガレリィの洗脳を防ぐきっかけとなった。
       ……伝えておけ。この礼は、カグロットをより無残な方法で殺す事で返させて貰うとな。
       ではさらばだ、勇気あるクズ、レイセンよ! うははははははは! はははははははっ!!」

バッ! ギュウウウン!

ディウセウ「おっ、早速舞空術の修行かァ。オラ負けねえぞ!」

ザガロ「待て二人とも! 俺様を置いてけぼりにするなーーーっ!!」

バッ、ババッ! ギュウウウウウウウウウウウウウン!

鈴仙「(私は騙されないわよ。この何となくいい話っぽい雰囲気に……。だって、ガレリ君とかしれっと殺されてるし)」

こうしてブローリンと、それを追うディウセウとザガロは――サントスの戦士達は空へと消えていった。
彼らが地球上のどこに――いや、もしかしたらあの世かも――修行をしに行ったかは、誰にも分からない。
というか分かりたくない。鈴仙にできる事といえば、この狂気的な空間に必死にあらがう事だけだ。

鈴仙「でも、まあ。何はともあれ、これで一件落着……なのかな」

観客も避難のため退場しており、完全に無人となったスタジアムで鈴仙はふう、と溜息をついた。
ただ、溜息を吐きながらも。試合直後の時と比べると、自身の心は満たされているように思えた。
自分を認めてくれたような、そんなブローリンの言葉に何だかんだ救われたのかもしれない。


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0ch BBS 2007-01-24