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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[797]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/10(土) 18:09:27 ID:???

それは数か月ほど前、彼女が幻想郷中に発表した代表選手リストと全く一致しており、真新しい情報ではない。
しかしそれでも、紫は一人一人を愛おしむように、この名前の羅列を眺めている。

紫「(……このリストは、決して完璧という訳ではない)」

月の狂気を一身に纏った妖怪の賢者は、思念を統合させる手段として、
今一度全幻想郷のユニフォームを纏うべき選手について思いを馳せているようだった。

紫「(……本来このリストに最優先で載るべきだった、パチュリー・ノーレッジにアリス・マーガトロイド。
   それに、レギュラー陣の穴を埋める補欠として検討していた、寅丸星に古明地さとり。
   加えて、三下政治家の豊聡耳神子が引き抜いた魂魄妖夢に、勝手に行方をくらました射命丸文。
   ――彼女達が私の下に降りてくれれば、このチームは間違い無く完璧だったでしょうけれど。
   ……それでも、私には勝算がある)」

窓を閉ざした暗い部屋にはろうそくの明かりだけが灯り、
彼女の孤独を妨げる者はもうこの世界のどこにも居ない。そんな錯覚すら抱かせる。

ガラリ……。

ラズリー「入るわよん」

……八雲紫の新たな友人である、彼女を除いては。
ラズリーはその名前に沿った青いセミロングを揺らしながら、
全く遠慮する気配を見せずに紫の傍へと歩み寄った。



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