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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[799]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/10(土) 18:12:24 ID:???
紫「彼女はとても計算高い。この星を丸ごと犠牲にしてまで、勝ち目の薄い戦いはしないわ。
  だから少なくとも大会終了までは、この均衡した状況が続くと考えられる。これが一つ。
  そして二つ目だけど……それはラズリー。貴女の方が詳しい筈よ」

ラズリー「えっと、私の方が詳しいっていうと……ああ」

ラズリーはぽんと拳を叩いてわざとらしく承知してみせる。

ラズリー「世界各地にバラ撒いた、代表選手の育成『とか』の事ねー。
      確かにこれが上手く行かなかったら、大会優勝はかなりおぼつかないものね。
      地味だけど、確かに気になる要素だわ、これ」

くすくすと笑って、彼女は『とか』に変なアクセントを加えつつ、紫に代わって二本目の指を立てた。

ラズリー「その辺はそいつら次第……ってワケだけど。
     でもとりあえず、一足先にフランスでのサッカー留学を終えた東風谷早苗は、
     技術的にも精神的にも、一回り成長した感があるわね。
     イタリア、メキシコ、イギリス……他の地域に派遣した子も同じ位成長してると仮定すれば、
     その辺りは心配ないかな、って思うわよん」

だけどあの小娘嫌なのよねー、ファッションセンス皆無だし……と愚痴りながらも、ラズリーは自信を持って紫に応えた。
全幻想郷の代表選手達のうち、数名を海外へと派遣するというのはラズリーの提案だった。
だが、その理由は前述に述べた選手の強化だけでは無い。

ラズリー「あと……あんたが心配していた、『紅魔派閥』に力を持たせないようにも配慮しといたわ。
      私の部下のピースを使って、サッカースクールの編入試験時に睡眠薬を盛らせたのが効いたみたいね。
      独学で鍛えたFWとしての個人技は中々だけど、あれだけじゃ、代表にねじ込むのは難しいもの」

紫「私としては、そっちの方が喜ばしい報告ね」

ラズリーが先程『とか』と、敢えて強調して答えた理由こそが、紫の憂慮の2番目だった。
つまり、レミリア・スカーレットを中心とした『紅魔派閥』の台頭である。


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0ch BBS 2007-01-24