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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[800]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/10(土) 18:13:56 ID:???

紫「レミリア・スカーレットとその一派は明らかに私達を敵視している。
  加えて、一匹狼である事を好む風見幽香や比那名居天子、藤原妹紅と違い、
  彼女の下には十六夜咲夜やフランドール・スカーレットなど、強力な派閥構成員が居る。
  隙あらば彼女は全幻想郷を離反し、新たなチームを立ち上げようと画策しているように見えるわ。
  ……だから、八意永琳の次に優先して、彼女達に目を配る必要があった」

ラズリー「そんな意味でも良かったでしょ? あいつら以外の全幻想郷代表選手も、海外に派遣するってアイデア。
      私達を出し抜いてドイツに渡ったチスイコウモリの妖怪も、今頃悔しがってる筈よ」

八雲紫は、『大きな舞台で全幻想郷代表を勝たせ、幻想郷の秩序の絶対性を証明する』という当初の目的を貫くつもりだ。
八意永琳との最終戦争を開始し、幻想郷を含めた全宇宙を焦土にするつもりは毛頭無いし、
反抗的な下級吸血鬼を暴力で従える事も、無論可能ではあるが敢えてはしない。
あくまで、正々堂々としたサッカーの世界で勝つからこそ、その正当性を広く証明できると考えている。
彼女の目的は、サッカーによる世界の支配だ。紫は続けた。

紫「……そして。第三の条件だけど」

ラズリー「昔の貴女の事だったら、ここまで勿体ぶる事なく、素直に狼狽えてたと思うのに。
      それが一番大きな理由なんでしょ? チーム的にも、『八雲紫という名の妖怪』的にも」

そこで紫は後ろにある闇に眼を交わし――ラズリーはようやく初めて、
この場所に居るのが自分と紫の二人だけでは無い事が分かった。
蝋燭の明かりが見えない奥に、彼女は確かに『いた』。


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0ch BBS 2007-01-24