※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[801]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/10(土) 18:16:04 ID:???
霊夢「……………」

紫「……霊夢はあの大会以来、人形のように虚ろになってしまった。
  昔の私ならば、そこに哀しみだとか後悔だとか、そんな感情を抱いたのでしょうけれど。
  今の私にとっては、彼女の選手としての復活こそが、大会優勝の為の大前提であると。
  それ以上の感想を抱けないの」

病的に白い紫よりも更に白い肌。不愛想ながらも感情豊かだった表情は失われている。
あの全幻想郷選抜大会の決勝戦。一瞬は博麗の巫女として純化された存在となった筈の彼女は、
純粋過ぎた故に、崩壊するスタジアムで見届けた親友の喪失に耐え切れず、虚ろとなっていた。

紫「可愛い可愛い私の霊夢。……全幻想郷代表の誰よりも高い総合力を持ち、
  誰よりも強力な必殺技を持ち、私に逆らう事の無い忠実な駒である可愛い霊夢。
  ――ええ、やっぱり私は今も、霊夢を可愛いと思っている。
  だけど昔の私も、こんな理由で霊夢を可愛いと思っていたのかしら?」

そして紫もまた、内心では戸惑っていた。
彼女の内心に生まれた狂気は、前よりも確実に彼女自身を蝕んでいた。
しかしそれを気にする事なく、無神経な程楽しそうにラズリーは、

ラズリー「……ま、そんなことはどうでも良いじゃない。
      愛っていうのは突き詰めて考えれば損得勘定の一致、とも言うワケだしさ。
      それにそれにっ。今日私が来た理由はズバリ、八意永琳対策にもなり、紅魔派閥対策にもなり!
      そして何より、霊夢復活の為にも、必要不可欠なピースを持って来たからなのよー」

あたかも予定調和を楽しむかのように、ウキウキ顔でそう答えた。
そして彼女が闇の中振り向き促すと、霊夢はまるで人間のように目を丸くして、

霊夢「……ぁ」

――と、久しぶりになる声を出した。そう。ラズリーが始め霊夢に気付かなかったように。
この舞台上には、霊夢が予想もせぬ第四の人物が立っていたのだ。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24