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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[802]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/10(土) 18:20:12 ID:???
ラズリー「いやー、流石の私も一人で魔界の神を相手取るのは大変だったわ。
      だけど、八意永琳の一派――プロジェクト・カウンターハクレイにも相当の深手を負わせる事にも成功したし、
      レミリア・スカーレットとも同格と言える、幻想郷最高のFWを確保する事にも成功した。
      これでFWはレミリア一強ではなくなる。今後彼女の発言力は、多少なりとも衰えるでしょうね。
      ――そして最後に。彼女の存在は博麗霊夢にとって、とっても大きい存在である。
      どう? これまでの憂慮事項を全部都合良く埋めてくれるジョーカー。それを私は拝借して来たってワケ」

魔理沙「――霊夢。会いたかった……」

霊夢「ま、りさ……。生きていたの……?」

紫「――成程。道理であの大会決勝の日、崩壊したスタジアムから彼女の遺体が見つからなかった訳ね。
  プロジェクト・カウンターハクレイが首尾よく回収し、復活し次第、
  同じ志を持った仲間として協力して貰う予定だったのかしら」

紫は敵への侮蔑を籠めた視線を籠めながら、その少女を見やる。
――少女の名前は霧雨魔理沙。先の全幻想郷代表選抜大会で、その右脚を犠牲にしつつも最後まで戦い、
そして何処かへと消えた事になっていた、人間の魔法使いであり――霊夢の親友だった。

紫「……感謝するわ、ヘカーティア。――いや、ここではラズリーと呼ぶべきでしたね」

ラズリー「それでよしそれでよし。ここでの私は単に優秀なだけのチェスの駒なんだからね。本当は盤面をひっくり返したり、
      ルールそのものを改竄できるんだけど、そこはやらないからね。だって、そしたら楽しくないもの」

ラズリーはそう嘯きながら紫に対して微笑み返した。……彼女は本来、ここに居るべき存在ではない。
また、便宜上紫の味方をしているが、本来はその義務すらない。彼女はただ、楽しみたいだけなのだ。

ラズリー「(だから、あの事は紫に言わなくても良いわよね? 霧雨魔理沙と一緒に魔界に居た、『もう一枚のジョーカー』。
       ……その封印も、この私が一緒に解いちゃった事は)」

故に、彼女は紫に対して一つの秘密を敢えて話さない。
そして、夜はますます更けていき――何時の間にか、全幻想郷代表のリストがこのように更新されていた。


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0ch BBS 2007-01-24