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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[823]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 00:55:36 ID:???

神綺「その人物は――彼女は、月の賢者にして、八意永琳が最も信を寄せる部下。
    そして彼女はこう言った。『アルゼンチン派遣メンバーは、必ず成長を遂げるだろう』ってね」

魅魔「前半については分かった。……しかし、後半は何だい? こう言って……それから、どうしたんだい?
    それとも何か? そいつが『成長を遂げるだろう』って言ったから、その通り成長を遂げるとでも思ってるのかい?」

魅魔はからかうようにそう返した。しかし彼女とは対照的に、神綺は真剣な様子だった。

神綺「ええ、そうよ。佳歩達の修行が失敗しそうな事態を前に、『彼女』は、『修行は成功する』と言った。
   ……だから、この修行は必ず成功するのよ」

魅魔「……あたしだって、月の賢者の力は認めてる。だけど、それは通らないね。
   幾ら八意永琳でも、アカシックレコードを書き換えるには相応の手間を要するんだ。
   それなのに、彼女の部下風情が何の手間もなく、そう易々と運命を改変できる訳が――」

神綺「出来るのよ。……それが、永琳が自分の代わりに彼女を呼んだ理由でもあるのだから。
   神代において、言葉のみで運命を捻じ曲げ神をも殺した叛逆の女神。
   それが、永琳が放った切り札。……恐らくはもう、自身もその場に出向いている筈よ」

魅魔「………!」

神綺は念を押すように、そう頷いた。魅魔はこれ以上反論のしようがなかった。
そして、このやり取りとほぼ時を同じくして――。


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0ch BBS 2007-01-24