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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[880]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/10/29(土) 20:34:26 ID:???
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−ブエノスアイレス・COCINA DE MOKOU−

妹紅「さ、食べな。コシナ・ド・モコウ特製、若鶏のアサードだよ」

そう言って、妹紅は三人の紙皿に焼いた鶏肉をたっぷりと乗せてくれた。
妹紅の店は、てゐが狙いを付けていた豪華なレストランとは正反対の隠れ家的
――正確には浮浪者の住居的な――と表するのが相応しいあばら屋だった。

てゐ「……一見異国感ある名前だけどさ。これじゃアルゼンチン風焼肉っていうより、
   ただの焼き鳥だよ……! こんなの、幻想郷でも食べれるじゃんよ……!!」

佳歩「というかここ、迷いの竹林にある妹紅さんのおうちにそっくりですね……」

つかさ「不思議です。まるで幻想郷に帰って来ちゃったみたい……」

アルゼンチンでは珍しい、醤油ベースのタレが漬けこまれたアサード、いや焼き鳥は美味しかった。
美味しかったが……これではアルゼンチン観光感が皆無である。
一部の例外を除き人間関係にドライなてゐは、旧友に出会えた嬉しさよりも、
折角の観光が台無しになった感を覚え、しょげかえっていた。

てゐ「はぁ……まあ、別に良いけど。……で、なんで妹紅はここにいるのさ。
   ジャパニーズヤキトリグルメをアルゼンチンに伝授しに来たとか?」

妹紅「あー。いや、それは。ちょっと話せば長くなるんだけど……」

恨めし気に焼き鳥をほおばるてゐを尻目に、妹紅はばつが悪そうに頬を掻いている。
一体何があったのか気になる佳歩は頭を巡らせて、

佳歩「あ! 分かりました! もしかして妹紅さん、全幻想郷選抜代表の強化選手として、
   サッカー大国のアルゼンチンに派遣された、とか……!?」


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0ch BBS 2007-01-24