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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】
[126]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/11/14(月) 23:53:07 ID:iOlGLUPY
−警察署−
警察「なにィ? ファン・ディアスのスリ容疑について知ってる事を教えろ?
そんな事出来るワケ無いじゃないか。子どもはさっさと帰りなさい」
てゐ「いえいえ、そこを何とか。これで……」スッ
つかさ「(てゐ様のアテって、ワイロだったのね……)」
警察「ム? ……なるほど。意外と志の強い子どもじゃないか……。
――これなら、概略位は教えても良いか。どうせ明日の朝には新聞に載るんだからな。
『ヒーロー、スリで失脚す』という見出しの記事でな」
佳歩「冤罪かもしれないのに、そんな茶化したような言い方……むぐっ!」
つかさ「佳歩ちゃん、ここはてゐ様の動向を伺いましょ!」ヒソヒソ
佳歩「う、うん……」
てゐは警察署に着くなりその辺で暇そうにしていた警官を捕まえた。
警官は袖の下に紙幣を通しさえすれば、ごく親切に質問に答えてくれた。
……もっとも、その態度はお世辞にも規範的とは言えなかったが。
警官「――奴が捕まったのは昨夜の夜21時頃。場所は歓楽街の東通りだ。
平日とはいえ、その時刻はまだまだ人通りが多い。
そんな中で、女性から鞄をひったくって逃げた奴が居て、俺達は何とか現行犯逮捕ってワケさ」
まさかその犯人が祖国の英雄とは思わなかったがな、と警官は皮肉気に笑う。
募る反感を押し殺しながら、佳歩達は続きを促す。
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0ch BBS 2007-01-24