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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】
[383]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/12/20(火) 00:49:33 ID:R4BWz/Cg
ディアスと思われた少年「皆。今までありがとう。それと……ごめんなさい」
佳歩「ディアス……さん?」
バルバスが口を開こうとした時、天パのかつらを外した背の高い少年が立ち上がった。
その瞳には覇気がなく、どこにでもいるような、気弱な子どものそれであり。
少なくとも、大胆不敵なる天才ディアスの面影は全く消え失せていた。
ディアスと思われた少年「特にパスカル……さん。本当にごめんなさい。
俺の事、相棒だと思ってくれてたのに……なんて言ったら良いのか……。
俺、ディアスにはなりきれませんでした」
パスカル「……謝らなくても良いさ」
何を言えば良いのか分からないのは、パスカルも同じだった。
微妙な沈黙が流れる中、バルバスは今度こそ語り始める。
バルバス「――彼は。そして向こうで未だ倒れているディアス?もまた、
アルゼンチンが国費を投じて創ろうとした、ディアス・コピーのひとつだった」
佳歩「ディアス・コピー……?」
てゐ「まーた、いかにも胡散臭そうな単語が出てきたねぇ」
バルバス「我々アルゼンチンサッカー協会は、ジュニアユース大会での敗北を重く見ていた。
天才ディアスが居るにも関わらず、一体何故我々は日本に……イタリアに敗北したのか?
その疑問に対し、我々は、『ディアスが11人居れば優勝していた』との答えを出した。
それこそが、今回の計画の始まりだった……」
つかさ「めちゃくちゃです……。サッカーは個性の違う11人が揃って初めて、大きな力になるのに」
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0ch BBS 2007-01-24