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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】


[385]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/20(火) 00:53:00 ID:R4BWz/Cg
佳歩「……何もかもが、仕組まれた事だったんですね。
    パスカルさんが合流してて、私達が加入した『アルヘンチノス』と思っていたチームも。
    その中で一際輝いていたディアスさんも。その偽者も。本物と成り代わる為の戦いも。
    ……全部、全部。ニセモノだったんですね」

――そんな中で、佳歩は震えていた。怒りに?絶望に?悲しみに?それは良く分からない。
これまで自分が抱いて来た感情のすべてが、仕組まれた物だった。
そう気付かされた今、佳歩はすぐには立ち上がれないでいた。


サグメ「(鈴仙ならば……自分の物語が全てお仕着せと分かってもなお、
     立ち上がる事が出来ていた。それでも、自分らしく奮闘するしかないと、前に進む事が出来た)」

そして、アルゼンチン側の狂った計画に乗じて、永琳の使者であるサグメの目論見もまた、
果たされるか否かの分水嶺に達しようとしていた。

サグメ「(中山政男の影響を受けた鈴仙が強くなり、周囲を導く者となったように。
     鈴仙の影響を受けた貴女もまた、同じようになれるのか? それとも否か?)」

佳歩「……」

バルバスがディアス達を切り捨て、試合は行くべき方向性を見失い、混沌としている。
佳歩は、こんな状況下でどうする少女だっただろうか。

一旦その深い思慮を捨ててでも、皆の為に誰よりも早く先陣を切れる少女か。
はやる身体を律しながら、鈴仙とは違った力強さで前線で舵を取れる少女か。
尊敬する鈴仙に並び立ち、周囲と共に困難を解決できる強さを持つ少女か。


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0ch BBS 2007-01-24