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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】


[394]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/12/21(水) 01:09:31 ID:iIOEheyk
B:「……で。それがどうしたんですか? 私達は試合に勝ちたいだけです。ね、ディアスさん達?」

佳歩の感情は叫びたかった。今の良いように弄ばれるだけの周囲に対して反抗したかった。
一方で佳歩の理性は、そうする事に何の意味も無い事をハッキリと理解していた。
そして、少なくともこの場においては――佳歩の理性が、感情を制した。

佳歩「……で。それがどうしたんですか?」

バルバス「……!」

佳歩は不敵な笑みを作ってにっこり微笑んだ。
年端も行かぬ少女のそれにも関わらず、バルバスはその背後にある賢しさを読み取り、僅かにたじろぐ。

佳歩「貴方達が色々と酷い事を企んでいるのは分かりました。
    そして、これまでの私の経験は全て、仕組まれた物であった事も……。
    ――だけど、そんなの関係ない! 私達は試合に勝つ。ピッチの上に立った以上は、それだけです」

佳歩はそれだけ決然と言い放つと、クルリと後ろを向き、
そうして項垂れている二人のディアスに対して、利発な笑顔を見せてこう言った。

佳歩「……自分がどんなヒトで、どんな事に憧れてて、どんな風になりたいか。
   ――そんなのは、幾ら考えても考えても、答えなんて出ないものです。
   だから、そんな難しい問題の解決は後回し。
   今は目の前にある、ずっと簡単で、ずっと面白い問題にチャレンジしてみませんか?」

ディアス?「面白い問題……? 何だよ、それ……」

勿論、今の佳歩の声掛けが何を意味するのか、二人の偽ディアス達には分からない。

佳歩「――この試合を最後まで続ける。そして勝つ!
    最初に言ってた、どっちがホンモノかニセモノかを決める勝負は、良く分からなくなった。
    だけど、勝負とはそれ自体が大事だと思うんです!」


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0ch BBS 2007-01-24