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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】
[395]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/12/21(水) 01:10:34 ID:iIOEheyk
ディアス?「勝てば官軍だ、とでも言いたいのか?
……ハッハァ……ハァ……。まるで、本物のディアスみたいな事言うじゃねえか」
この場においては最大級の賛辞ともとれる言葉を呟いたディアス?の言葉を佳歩は否定する。
――そして代わりに、こう宣言してみせた。
佳歩「それは違います。それに、私は私です。他の誰にもなれません。
……でも、言うなれば。試合とか勝負って、「自分らしさ」を証明する場所なんじゃないかと思います。
自分らしく戦って、自分らしく勝つ。もしかしたら負ける。
そんな濃厚な経験を通じて、私は、自分らしいサッカーを目指し、考え続けます!!」
そして、佳歩はサッカーを通じて考え続ける事を決意した。
その在り方は、鈴仙とは似通っているようで違う。
鈴仙は悩みつつも、周囲を巻き込みながら互いに影響し合い成長していった。
一方の佳歩は、周囲に流されず、自分自身をあくまで突き詰め続ける。
しかも、その方法は中山のような行動では無く、「考える」事によって。
ディアスと呼ばれていた少年「だったら……佳歩。俺達からのお願いだ。教えてくれ。
お前らしいサッカーとは、一体どんなサッカーなのかを……」
ディアス?「俺達はこれから、どんな風にサッカーをすれば良いのか……教えて……くれ……」
佳歩「はい、わかりました! ……だから二人は、ベンチで休んでいてください。
私、絶対に勝ってみせますから」
体力の限界が来た偽ディアス達は、幼いながらも凛とした佳歩の横顔に全てを託す。
両チームともに控え選手はいない。元々バルバスの研究の為に組まれた試合ゆえに、
調査を終えた今となって、改めて試合に参加する者も居なかった。
とにかく、これで10対10となった試合は、いよいよ最終局面へと移ろうとしていた。
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0ch BBS 2007-01-24