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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】


[502]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/02(月) 20:55:48 ID:4yGz+HWo
−鈴仙の章B−  〜VS フラメンゴ〜

***

――夢を見ていた。
夢の中であの少年は、サッカーボールを片手に半べそになっていたのを覚えている。

「どうしたの?」

少年に問いかけてみる。彼はしゃくりあげながら、こう答えた。

「折角練習したのに……入団テストに落ちそうなんだ。
 僕、本物のサッカーボールで練習したこと、なかったから……」

「……」

それを聞いて、「そう。頑張ってね」と通り過ぎる事だってできた。
だから、こう答えたのは本当の気まぐれだった。

「だったら、一緒に練習しよう。本物のサッカーボールだって、あげるよ」

「いいの……?」

少年は上目遣いで、キラキラとした視線を向けている。
その余りの真っ直ぐさに、心が打たれそうだった。

「ねえ、名前……聞いても、良いかな?」

彼はこう聞いて来た時は少し困った。
だけど、この純粋な、サッカーを愛する少年になら別に良いと思えた。

――そう。『今とは違って』。その時自分は、間違いなくサッカーを愛していたのだ。


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0ch BBS 2007-01-24