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【ウドンゲ春の】鈴仙奮闘記38【天パ祭り】


[523]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/01/04(水) 23:07:56 ID:+xZS7186
サンタマリア「コーヒーは胃に悪い。わざと勧めているのか」

ジェトーリオ「んもー、そんなつっけんどんに接しなくても良いじゃん。同じチームメイトなんだからさー」

サンタマリア「分かってる。だから試合の時は一切の私情も無しに、お前に頼っているじゃないか」

ジェトーリオ「ちぇっ。さっすがこの僕を突き落としてフラメンゴの司令塔に立った男は違いますな。
        やっぱその厚い面の皮で、強烈なヘディングゴールを量産してるワケさ」

サンタマリア「……感情的になる気力も無いから、黙っててくれ。ただでさえ胃が痛いんだ」

陽気な態度の中にも、ジェトーリオはサンタマリアへの悪意を隠さない。
これだけならば、ジェトーリオはサンタマリアを憎んでいるだけの小物、と表する事が出来たのだが、
しかし残念な事に、彼は世の中すべての人類に対して平等に悪意を振りまくのを至上の喜びとする変人だった。
だから、サンタマリアが彼を避けて自室に戻ろうとするのもごく当然の反応だったが――。

ジェトーリオ「ジェト君のお役立ち情報〜♪」

サンタマリア「まだ何かあるのか。役立ち情報というなら、お前を消す方法を教えてくれ」

ジェトーリオ「もーっ。またそんな事言って。さっき監督がオーナーと電話してるのを聞いた、
        ホントに耳より情報なのにさー」

サンタマリア「……一応聞く。お前の耳ざとさには信頼を置いているからな」

こうした時に限って、ジェトーリオはその有能さを不要に発揮するのが常だった。
サンタマリアは彼の言葉に耳を傾けざるを得なくなる。
ジェトーリオはいつも通りの人を食った表情を崩さず、サンタマリアに耳打ちした。

ジェトーリオ「――明後日のコリンチャンス戦。上層部はいよいよ`ナトゥレーザ'の『三人』を投入するらしいよ」

サンタマリア「何だと……!」


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0ch BBS 2007-01-24