※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[168]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/05/01(月) 23:57:25 ID:???
*****

こんな感じで、あたいことお燐と、優雅なる我が主君・古明地さとり様の地底コンビは、イギリスで探偵稼業に勤しんでいます。
つっても今の世の中探偵だけで食ってくのも難しいから、表向きは精神科医とそのナースって事で通ってるけどね。
しっかし外界の人達も難儀だよねぇ。旧地獄や幻想郷以上に便利で安全な生活してるクセして、自分で死ぬ人の多いこと多いこと。
これならまだ旧都の方が安全な都市であると言えちゃう……のは言いすぎか。鬼とエンカウントしたら割と死ねるし。
とまあ、それはさておき。

「今回もさとり様の名推理が光りましたね」

仕事のできるあたいは早速、一事件を解決した名探偵に向かってお世辞を述べるのだが。

「『心読んでチートしてんじゃねーっすよwww超常能力で犯人探しのどこがロジカル()なんすかwww
 ノックス先生が腹抱えて大爆笑っすよwwwwwwさとり様マジぱねェwwwwww名探偵()wwwww』……ですか」
「あ。やっぱバレちゃいました?」
「当たり前でしょうが! むしろ良く分かってて見え透いたお世辞をつけるわね、あんたは。……ま、別に良いけど」

さとり様は、いつもの如く不機嫌そうにムッツリしていた。
外向きには敬語を絶やさず礼儀作法を熟知し、育ちの良さが垣間見えるさとり様だが、
ペットや妹など、身内に対しては割とこんなもんである。
だけど、あたいはこっちのぶっきらぼうなさとり様が好きだ。実はすっごく優しいし。

「はぁ……。しかし今回は単にお客さんからパーティに招待されただけだったのに。
 なんでイギリスについてから私達ってこう、行く先々で殺人事件が起きるのかしら」
「それはミステリーものの必然ですぜお嬢様。探偵ってのは一種の嫌われ者だ。
 なぜって、探偵さえ居なければ、凄惨な殺人事件など起きなかった筈なんですからね」
「……嫌われるのには慣れてるから、良いけどさ。それにしてもあんたはいつも楽しそうね」
「ええ。そりゃあ愛すべきご主人様の右腕としてお役に立てるから――」
「――『イキの良い死体が出て来たら、あわよくば持ち去れるし役得役得☆』……ですか」
「うぎゃっ。で、でもまだやってませんよぉ! まだやってないからセーフですよぉ!」
「あんたが外の世界で騒ぎを起こしたら、巡り巡って主人の私の責任にもなるんですからね。
 本当に、余計な事はするんじゃないわよ?」


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24