※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[204]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/05/10(水) 00:21:50 ID:???


「成程。従者もしっかりと鍛えられているようですね。安心しました」

あたいとさとり様のプレーを眺めていた謎のメイド・ジャクリーンは、横柄な態度でぽんぽんと手を叩いている。

「……これで充分でしょう。それで、一昨日に時計を戻す準備はできましたか?」

人を煽る時のさとり様の横顔はいつも輝いている。どうやら心底、このメイドの依頼をおとといきやがれしたいようだ。

「――あら、そうですか。意外です。私、貴女は必ずこの依頼を飲んでくれると思ったのですが」
「でしたら、貴女は人を見る目がありませんね。私は原則、他人の提案にはとりあえず否定から入るようにしているので。
 というわけで貴女の話は聞きません。どうしてもと言うならば、一度事務所を訪れて……」

が。
うわぁ、それリアル嫌われ者あるあるだ。心読めるとか関係なしに嫌われるよ、この人……と、
あたいがいつも通りにさとり様の根暗っぷりに茶々を入れていた、その時だった。

「……えっ?」

さとり様の声が震えた。そして同時に、その目つきがいつもの余裕ぶったジト目から、怯えを見せる繊細な少女のそれに変わった。
その表情の変化を見たジャクリーンはニヤリと口を歪ませた。

「どうですか? 私の依頼……受けては、頂けませんか?」
「――成程。そういう、事ですか……」



名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24