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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[233]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/11(日) 00:26:25 ID:???
「……!」

さとり様の顔がサッと青ざめる。あたいは勿論、その意味をすぐに察した。
旧地獄ではありふれた。だけどこの地上の、ましてや幻想郷から遠く離れたこの平和な国では嗅ぐ事の少ないにおい。

「血の匂いだ……」

あたいは思わず、メイド長を押しのけて急いでそのドアを完全に押し開ける。
するとそこには――。

「ウソ、でしょ……!?」

――嘘ではない。そこには真実しかなかった。

「……………………」

食堂は西洋式の長テーブルで、その一番奥の上座。そこに「彼」は確かにいた。
しかし。彼の様子は完璧にあたい達の想像とはかけ離れて――いた訳じゃないかもしれないけど!
とにかく、彼の様子はとにかく異様だった。突然弾けるように飛び出したあたいを追って、
さとり様が、他のメンバーを引き連れて部屋の中に入ると……絶句した。

「そんな。矢車君。まさか本当に……殺されてしまうだなんて……!」

――さとり様が言う通り。食堂の机に突っ伏す形で。
我々のかつての盟友だった矢車想は……身体中から血を流して倒れていた。


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