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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[237]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:31:51 ID:???

「う、うわあああああああああああっ!?」

他の皆もこの異様な事態を呑み込めず、周囲からは悲鳴が上がる。

「館の主が、殺されてる……?!」
「ま、マジで殺人事件かよ!」
「プラズマだ! プラズマのせいに決まってる!」
「警察だ! 早く警察を呼べ!」

「……………」

その中で一番冷静だったのは誰かというと……何を隠そう、このあたいである。
確かに最初は、久しぶりに嗅いだ血の匂いにビビってた。
でも、こうしていざホトケさんを見てみると、あたいの脳裏には驚きよりも先に疑問が浮かんだ。

「……ごめん、ちょっと失礼!」

猫のごとくスルリと人だかりを抜けると、そのまま倒れ伏す矢車の身体に触れる。
そして、触れるとすぐに、その疑問は確信へと変わり――そして、自然と安堵の溜息が漏れた。

「ちょっとお燐。何をしているの! まさか本当に死体を持ち去るつもりじゃ……?」

さとり様は頭がいいけれど、やっぱり外界の刺激にイマイチ慣れていない。
だからこそ、あたいが真っ先に気付けた事は僥倖だった。

「――さとり様。矢車はまだ死んでやいませんぜ。死者特有の霊気の歪み、淀み。
 それらしきものが全く見受けられない。むしろ、充分に助かる見込みがある。
 ほら、棒立ちしてるメイドのお姉さん!」
「……かしこまりました。直ちに治療いたします」


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