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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[238]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/18(日) 02:33:23 ID:???
――矢車は死んではいない。ボロボロになるまで凌辱されてはいたが、
しかし、死んではいなかった。




*****


「感動的な再開にはならないと信じていたけれど。まさかこんな事になるなんて……本当、困った人だわ」

一命をとりとめた事について安心したのか、さとり様は溜息混じりでそう独り言ちた。
とはいえ、ボロボロになった矢車は意識を取り戻さないまま、食堂から最寄りの客室のベッドで横たわっている状況だ。

「……チッ。殺人では無いにせよ、ますます不愉快な館だぜ。オイ、警察はまだ来ねえのか?」
「それが、このクラブハウスまでの道が土砂崩れで封鎖されちゃったみたいで。
 さっき電話があったんだけど、明日の朝までは来れないって……」
「おいおい、土砂崩れは聞いてないぞ! という事は俺達、この館に閉じ込められたって事か?」

山合いに建てられた地獄館には、町に繋がる道路が一本しかない。
そして本日の天気は悪く、雨風がしこたま打ち付けている。簡単に言うとこの館は現在、クローズドサークル
――警察による科学的な捜査が及ばない、閉鎖された空間であるということだ。
あたい達は矢車が横になっているのと同じ客室に集合しているが、一同の様子はというと――。



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0ch BBS 2007-01-24