※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[243]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/19(月) 00:25:48 ID:???

「なんてこった。つまりさとり様はこうおっしゃる訳ですか。
 『矢車くんが凌辱されました。だけどこの中に犯人は居ません』って」
「……そうなりますね」
「ええーっ。じゃあ、犯人は一体誰だって言うんですか!」
「まあ待ちなさい。まだ打つ手はあります」

あたい的にはかなり絶望的な状況下だが、さとり様は余裕を失っていない。
ズタボロになった矢車を見た時は大分取り乱しているように見えたが、
やはり死んではいなかったという事実に、内心ではホッとしているのではないかと思われる。

「矢車くんは何者かに凌辱された。しかし一方で、彼に害意を為す者がいなかった。
 これにはどういう意味があると考えますか?」
「さあ。こいし様がやったんですかね?」
「……………」
「じょ、冗談ですよすみません。今のは流石に失言でした」

こいし様の単語を出ると、さとり様の目が少し怖くなる。
が、それは一瞬だけですぐに戻り。代わりに微笑を浮かべてくれた。

「いいえ。確かにその可能性は否定できませんね。
 『この場にはいない第三者が矢車くんを凌辱した』。この可能性は検討すべきでしょう。
 ……それがこいしの仕業か、プラズマか怨霊か、謎の向日葵仮面であるかはさておいて、ね。
 ――ただ残念なことに、【館の中には、今客室に居る以外の人間は存在しない】のですけれども」

さとり様はそう断言する。恐らくは周囲の人物の心を読んだ上で、
めんどくさい家探しやら証言やらを省いた状況を整理してくれてるのだろう。
あ、今更だけど今後、疑いの余地のない発言については【】で囲っておこうと思う。
【】で書いてある内容はとりあえず真実。そんな感じで宜しく。



名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24