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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[281]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/06/26(月) 00:34:01 ID:???
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
……さとりは、自身の未練と弱さの象徴に勝利した。
彼女は、過去の想い出を克服し、光を掴む為の第一歩を踏み出した。
シュートに失敗し、よろめきながら地面に降り立つ矢車を前にして。
さとり「矢車君。貴方は――私の、思い出の中でじっとしていてください」
矢車「それで良いさ。無理に会おうとせずとも、そうして思い続ける限り。……俺達は、永遠に一緒だ」
二人は、それぞれに別れの言葉を告げる。それはかつて矢車が地霊殿を離れた時のような、
一時の別れを示唆するものではない、重く厳然として離別を意味する。
しかし、それにも関わらず、二人の表情は穏やかで……かつ、希望に満ちている。
カッ! ゴオオオオオオオオオオオッ!
そうして、矢車がさとりに対して静かに微笑みかけた瞬間。辺りは薄白い光に包まれた。
松山の身体を覆っていた地獄の魔鎧が剥がれ、大気中に拡散し、やがて虹色のオーロラへと昇華していく。
お燐「うわぁ、綺麗……! 試合中だけど、見入っちゃいますね!」
さとり「……そう言えば、あの人が言ってたわね。いつか、白夜を見に行きたいって。
それは、こんな空の事だったのかしら……」
矢車想は松山光が生み出した、現実逃避の為の一人格。松山が光を掴んだ今は既に存在しない。
さとりの願いは彼との再会であり、それは果たされたが……それを歪な願いと理解したさとりは、
最後には自分の力で再会した友人を再び白夜の葉てへと消し去った。
しかし、そんな悲しい物語であったにも関わらず――さとりの表情には後悔はなかった。何故なら。
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0ch BBS 2007-01-24