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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[282]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/06/26(月) 00:37:16 ID:???

さとり「……例え。貴方の存在が幻想であったとしても。私はその幻想に救われた。
    ですから、例え思い出の中にあり続けるとしても、私は決して貴方を忘れません。
    そうすれば――私達は、永遠に一緒。ですからね」

彼女はもう、地獄の底であっても、希望を持ち続け――そして、光を掴む術を身に着けていたのだから。

お燐「さとり様。永遠に一緒なのは矢車だけじゃありませんぜ。あたいだって、永遠に一緒です。
    なぜって、さとり様が死んだら、死体は持ち去って永久保存しちゃう予定でしたしね」

さとり「あんたは元々死体にしか興味が無いんでしょうに。――いえ。本心は言わずとも結構、分かっているのだあら。
    ……お燐。貴女にも感謝しているわ。本当にありがとう」

お燐「フフフン。素直なさとり様だなんて、珍しいですねぇ〜。その言葉、墓まで持って来ますよ?」

――そして、そんな彼女を常に案じ、支え続ける存在が居たのだから。

実況「え、えーー……っと。只今、オーロラが発生したため、収まるまで暫く、試合は中止いたします!
    観客の皆さん! 騒がないでください! 異常気象は暫くしたら収まるとの見込みです」

リチャード「おいおい、信じられねぇぜ。いつからヨークシャーのサッカーはサーカスになった?」

ロブソン「……だが、強敵が居たという事実には変わりない。今回の観戦は収穫があった」

ロリマー「お、俺のシュートだって負けちゃいねーぞ!?」


さとり「……あぁ。光が眩しい。けれど……眩しいのも、たまには悪くはありませんね」

白昼の燐光に心を奪われ騒然とするスタジアムを尻目に、さとりとお燐。
地底の主従は、手のひらを掲げて、空に浮かぶ光を掴んでみせた。


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0ch BBS 2007-01-24