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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[324]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/07/01(土) 16:49:12 ID:???
−鈴仙の章C− 〜VS パルメイラス〜
〜回想シーン〜
少年にとって、あの年上の女性は憧れだった。日系を思わせる綺麗な黒髪に、ごく薄く日焼けした肌。
全体的に成熟しきった大人の雰囲気を纏っているのに、その瞳は子供のように、あどけなさと好奇心に光っている。
そして何より――彼女は、少年がサッカーに懸ける人生を歩めるに至った、最大の恩人でもあった。
アヤソフィア「……入団テストに落ちそうなんですか。だったら、一緒に練習しましょうか。
今なら、本物のサッカーボールだってあげちゃいますよ」
カルロス「いいの……?」
――少年の名はカルロス・サンターナ。
彼が後にここフラメンゴで才能を開花させ、引いては南米随一の選手になる事を、
この時はアヤソフィアを含め、誰一人として知らない。
アヤソフィア「勿論ですとも、天狗はウソをつきません。
――ただし。一緒に練習をするには、ひとつだけ交換条件があります」
カルロス「交換条件……僕、お金持ってないよ。ここまで来れたのも、今まで頑張って働いて。
父さんと母さんも応援してくれたからだったし……そ、それなのに……もしダメだったら……ううっ」
現に、今のカルロスは自分で話した通り、名門チームの入団テストを受けに遥々上京したが、
夢儚く散りゆく、どこにでも居るブラジルの平均的な少年の一人に過ぎなかった。
正確にはこの時点でもその才能と実力は抜きんでてはいたが、それでも、
早熟ながらその才能を活かしきれず埋没する少年は掃いて捨てる程いたため、彼は特別ではなかった。
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0ch BBS 2007-01-24