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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[339]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/07/02(日) 01:39:54 ID:???
アルツール「アイツら、その時はもっと酷かった! 普段は俺が上手くて文句を言うくせに、いざ失敗したら馬鹿にしやがる!
『アルツールって案外大したことなくね?』って笑って来やがるんだ! 本当に殴ってやろうかと思った!」
アヤソフィア「でも、それで殴らなかった弟くんは立派でしたよ? 私は腹が立って『やめろォ!』って連呼してましたけど」
アルツール「ハハハ……。でも、俺が殴らなかったのは、そうやってアヤお姉ちゃんが代わりに怒ってくれたからだよ。
自分は一人じゃない。誰かが自分の傍に居てくれるんだって。
……そう思うだけで、サッカーが楽しいって思えるようになれた。本当だよ。
あと、お姉ちゃんが親父の面倒を見てくれるお蔭で、体調も良くなったって言ってたし。
今度の試合があれば、自分も俺の活躍を見に行きたいって言ってくれた!」
アヤソフィア「(本来、この少年と私は関わりあう事は無い。彼は現実に生き、私は幻想に生きる身だから。
もしも、私という幻想が無ければ、彼はきっと潰れていたかもしれない。いや、彼だけじゃない、彼の養父も……。
――だから、これはきっと、良かった事なのよね)」
そして、アルツールもまた、アヤソフィアの影響を受け、本来の真っ直ぐで素直な少年へと戻りつつあった。
彼の才能への妬みからくる陰湿な虐めは続いていたが、それを理由をサッカーを嫌いになり、
力を得る事に対し虚無感を抱くような事態にはならないでいた。
アルツール「明日、入団テストなんだ。……俺と同い年や年下、ひょっとしたら年上の奴が、
新しくチームに入ってくると思う」
アヤソフィア「入団テスト、ですか。弟くんは、去年のテストで合格したから……後輩ができるんですね?」
アルツール「後輩とか、そんなんは関係ないって。実力があるヤツが無いヤツよりも上ってだけで、
年齢は、デンチ・デレイチとかジュベニールとかを分けるだけでしかないし」
アヤソフィア「うーむ。そんなもんなんですねぇ」
アルツール「そんなもんだって。シロートは口突っ込むんじゃねえよ。
そもそもデンチ・デレイチって言っても一言では言えなくてだな……」
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0ch BBS 2007-01-24