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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】
[357]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/07/02(日) 18:17:49 ID:5lYnVivE
鈴仙の提案は、カルロスにとってその内容はさておき、とても有り難い物だった。
しかし一方で、優等生的な彼は、彼女がここまで尽くしてくれる事について負い目を感じていた。
無論それがサッカーの試合等で左右する事にはならないにせよ、彼としてはその思いに応えたかった。
カルロス「分かった。君のその他者に尽くす精神を尊重しよう。
だが――俺は手放しで誰かの助けを受けたくはない。……そうだ」
もっとも、フラメンゴを離れてコリンチャンスに入る……と言った事まではできないが、と
冗談っぽく笑みを浮かべるカルロスは、確かに鈴仙の想いを受け止め、
そしてアヤソフィアを巡る自身の気持ちを整理する事ができているように見えた。
やがて実直に述べた彼は……思いついたように、病室の机の引き出しを開け放った。
そこには、何度も捲った後で擦り切れた、ボロボロのノートがあった。
カルロス「……これは、俺とアルツールが少年時代、一緒にボロボロになるまで読みふけったノートだ。
アルツールが敬愛して止まなかった養父――ジャイロが、俺達の成長の為にと
効率的な練習メニューやここぞという時の精神論を書き留めてくれたんだ。
これを――君への敬意と友情を記す為に、貸そう」
鈴仙「え……えええっ! ジャイロって……どこかで聞いた事があるけど、確か、
ブラジルの伝説のストライカーだったって話の、アレでしょ!? そんなの、貰えないよっ!?」
カルロス「バカ、誰もあげないよ。……あくまで『貸す』だけだ。俺も昔、アルツールからノートを貸して貰った。
そして内容を全部暗記するまで読みまくってから、返した。それと同じ事をするだけさ。
……もしもアルツールに意識があって、君の事を聞いていたなら、きっとそうするだろうからな」
恐縮する鈴仙に、カルロスは続ける。
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0ch BBS 2007-01-24