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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[378]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/03(月) 01:03:41 ID:Bsj7oxKE

――ファビオ・デルネイ・フロレンシオ。愛称はネイ。
パルメイラスでも、いや、ブラジル国内の同年代でも一の女好きとして知られる彼が、
鈴仙を初めて口説こうとした時、それは大多数の美女・美少女のうち一人としてでしか過ぎなかった。
しかし、彼女が必死な表情で自軍の鬼監督に詰め寄ったり、
リオカップで数々の活躍を挙げる姿を見る内に、真剣に鈴仙という女性が好きになった……というのが、
ここに来てから手を替え形を替えで100回は聞かされたフレーズである。

鈴仙「(あーあ。最近は街中で顔を合わせるたびにナンパしてくるモンだから、
     つい一回OKしちゃったけど……まさか、初っ端からこんな店に連れられるなんて)」

――無論、鈴仙とて異性からここまでチヤホヤされる経験はなく(中山とパスカルは真面目過ぎた)、
素敵な薄紫色のドレスをコーディネートしてくれたり、ブラジル国内だけでなく、
世界的にも高評価を得ているシェフが居るレストランを案内してくれたりと、
まさしくお姫様待遇をしてくれるのだから、しかもネイは悔しいながら美少年なのだから、
満更では無い気持ちもあるにはあった。しかし、そういう理屈で片づけられる問題ではないのだ。

鈴仙「(もー無理無理無理かたつむり! なんか背中がムズムズするっ!
     なんかもう、色んな要素が私にとってハードル高すぎるんだってばー!?)」

結論から言って、鈴仙には経験値が圧倒的に不足していた。
男子から言い寄られる経験も、男子と二人切りで(サッカー以外の)トークする経験も、
高級ホテルで恋の駆け引きをする経験も、全てが足りなさ過ぎた。

ネイ「レイセン……浮かない顔をしてるね。迷惑だったかい?」

鈴仙「え、えーっと……(どうしよう。ネイ君は決して悪いヤツじゃないと思うんだけど。
    それでも、いちいち会う度にここまでされるのもむず痒いって言うか……。
    何とかならないかなぁ。どうにかして、ご遠慮してくれないかなぁ……)」



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