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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[436]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/08(土) 23:11:12 ID:n3MpE6JA

ミーティングはこれで一旦打ち切られ、選手達は各々試合開始に向けて最後の休息を取る中。

コーチ「……鈴仙や」

鈴仙「……はい、何でしょう」

コーチ「勝って来い、など厚かましい事を言う権利は私にはない。しかし、出来る事ならば――」

今しがた卓越した監督能力の片鱗を見せた老人は、弱弱しく、しかし真剣味を帯びた表情で、
鈴仙に一つだけお願いをした。

コーチ「――胸を張って、戦ってほしい。例え勝つにしても、負けるにしても。
     そして私の代わりに示して欲しい。我が若き日の想いは今も尚、失せてはいなかった……と」

それは、これまで我儘とセクハラと無茶ぶりだらけだったコーチにしては、些か簡単すぎる要求。
しかし、鈴仙の純粋な瞳に惹かれて炎を取り戻した彼は、こうする事で旧友に伝えたかったのだ。

コーチ「(エベルトン……やはり私は、今でも諦めきれないよ。サッカーで、世界を平和にする事をさ)」

――自分は。自分の過去の志は。過去のしがらみを越えてもなお、今もまだ生き続けているという事を。
そして……。



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