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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[649]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/15(土) 22:38:34 ID:P+yJKXjQ
――しかし、てゐのパスが途中で失速して、鈴仙に届くよりも先に地面に落ちた時、
ネイの飄々とした表情は一瞬驚きに変わり、その後笑みを漏らした。嘲笑では無く、畏怖の念を込めた笑みを。

バシッ。……ギュルルルルルル……! ポーンッ、ポーンッ! ギュンギュン!

ゲレーロ「こ、これは……!?

鈴仙「う、ウソでしょ……? ボールが、生き物みたいに自分でチョコマカ動いてる……!?」

てゐが出したパスは、明らかにファンタジー染みていた。
これまでの『エンシェントデューパー』は、単にジグザグした動きを伴うパスだったが、
まだどこか機械的な動きであり、一流のパスカット力を持つ選手が集まれば奪える余地はあった。
しかし、今のこのパスは違う。このパスは、明らかに自分の意思を持ち、地面をバウンドしたり空中で揺れたりしながら、
相手を避けるような動きで前方へと這っていく。
到底、人間――いや、この世のあらゆる生物の叡智を持ってしても、止める事が不可能に思える。

てゐ「ニンゲンは、地球で初めて、相手を騙すという事を始めた生き物だ。
   そしてこのパスが、ニンゲンと同じ知性を持ってるとしたら。……このパスはまさしく、原初の詐欺師。
   ――『オリジンデューパー』であると言ってもおかしくないよね?」

当初より、こと『パス』に掛けては他者の追随を許さなかった因幡てゐ。
その彼女が編み出したパスの最終段階こそが、今の『オリジンデューパー』。
――このパスは、放たれれば最後。もはや誰にも止める事ができない。

てゐ「(まあ……。例によって、私への負担がメチャクチャ激しいんだけどね。
    楽勝試合か交代前提でも無けりゃ、次に日の目を浴びる日は遠そうだよ……)」

……もっとも、基礎的なパス力ですら世界トップクラスのてゐが、
この大艦巨砲主義を具現化したようなパスに頼る日が来るのかについては、議論の余地はあるが。

*てゐがパスフラグを回収。「オリジンデューパー(パス+8、300消費)」を習得しました。
*てゐのパス値は充分高いため、これ以上上がりません。


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0ch BBS 2007-01-24