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【追う蜃気楼は】鈴仙奮闘記39【誰が背か】


[699]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/17(月) 01:30:56 ID:nlhgDxHE
実況「そして……中盤を超えた所でネイ選手が一旦ボールをトラップし。
    ――んんっ、これはシュートでしょうか!?
    ネイ選手がゴール前30メートル地点でシュートを行いました!
    ですが、幾らなんでもこの程度のシュートが止まらない訳はありませんが……!」

鈴仙「……ん?(なんか、デジャブを感じるような……?)」

穣子「ええっ? これなら私、普通のブロックでも防げるけど……行った方が良い?」

つかさ「(これって、もしや――)……いや、駄目です穣子さん。これはただのシュートじゃありません!」

さとり「(成程。大方の推測はできましたが、これが本当だとしたら……)……つかささん、穣子さん。
    私はこのシュート、あまりお役に立てないかもしれないわ。貴女達のブロックが頼りです」

鮮烈なパスワークを見せつけたパルメイラスのゴールデンコンビは、次は奇策に出た。
ネイは単純にボールを蹴り出した時、コリンチャンスの一同の反応はバラバラだった。
ミスキックと考える者、違和感を覚える者。そして具体的な危機をと捉える者。

お燐「え? さとり様どうしちゃったの? 必殺技でも無い普通のシュートだったら、
    さとり様でもグーパンチでボール破裂させる位出来るじゃないですか……って、ええっ!?」

そして、三番目の反応。即ちこのシュートこそ脅威であると勘付いた者は
最も少数であったが――やがて嫌が応にも、コリンチャンスの一同は気付く事になった。

トニーニョ「うおおおおっ!」

バァァァァァァッ!

トニーニョがそのシュートに対して猛追しており、そして。



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