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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[307]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/07/30(日) 06:11:26 ID:???
鈴仙「さとりさん、ナイスセーブ! さて、次の攻撃はどうしようかしら……」

さとりは実力通りにサトルステギのシュートを完封し、攻撃権はコリンチャンスに移る。
そしていつものように、残り少ない後半戦の攻めを鈴仙が考えている時――異変が起きた。

てゐ「(……………)――さとりっち、私に持って来な」

さとり「え? ええ……。さとりっちって言う雑かつ唐突なあだ名については言うべき点が多々ありますが。
    ボールを渡すという事については構わないけれど……」

これまで基本、鈴仙のサインを受けて動いていた筈のてゐが、独自にさとりにボールを要求した。
ネイやオルヘスはねじ込みに向かってPA深くまで切り込んでいたし、疲弊したトニーニョは守勢に転じていたため、
それを邪魔する者は居らず、ボールは順当に渡される。

鈴仙「(ん……ここでてゐ? さとりさんが独自に判断したのかな。
    まあ確かに、1秒でも早く点が欲しい今としては、てゐのロングパスは有用だけど…………)」

――しかし、鈴仙の想像とは裏腹に、てゐが出た行動は違った。
そしてそれは、これまで自発的には目立とうとしない、裏方気質のてゐらしからぬものだった。
つまり。

てゐ「――さ、そろそろ私の出番だね!」

ダッ! タタタタタタタッ……!



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