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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[338]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/01(火) 01:10:15 ID:???
サトルステギ「なげーよ。三行にしてくれ」

トニーニョ「茶化すな、サルサノ。……審判が見ている、もうすぐキックオフだ。
       しかし俺はお前の考え方に興味がある。そしてそれは――俺達に最期の奇跡を起こさせるかもしれん。
       (そう。最後まで諦めずに奇跡を掴み続けた。あの男のようにな……)」

トニーニョはキャプテンらしくサトルステギを窘めながらも、彼の姿に憧憬を抱かずにはいられなかった。
それは彼もまた、諦めずに奇跡を掴もうともがき続けた、とある少年を尊敬していたからに他ならない。
トニーニョに勇気づけられたサルサノは、力強く皆に投げかけた。

サルサノ「俺が、幸運にもこの場に居て気付いた事。それは……勝負は、決して時の運なんかじゃない。
      勝負は――幾ら不運でも、諦めない方が勝つ。という事だ。だってそうだろう?
      モリサキはきっと、どんな不運に遭っても決して諦めない。そして、最後の最後に勝ってみせて、
      あの高慢ちきな高笑いをかまして来るに決まってるんだ。だったら、やる事は一つだ。
      ――あきらめんといったら、あきらめん! 最後の最後まで諦めない事だろう!?」

ネイ「……まさか、サルサノに言われちゃうなんてな。諦めない、か。
   口で言うのは簡単だけど、実践するのは案外難しいんだぜ?」

――特殊な位置に居るからこそ、運否天賦の勝負の世界における不条理さを誰よりも知り、
そしてその不条理さを知りながらも尚、諦めない事の尊さを語るサルサノを見て、
……一番に奮い立ったのは、ネイだった。

ネイ「……どんなに絶望的な局面でも。どんなにキツい状況でも、どんなに努力が報われなくても。
   それでも、泣きながら前を向き続ける子に、本気で惚れちまったんだ。
   でも、だからこそ思う。俺があの子に釣り合う為には――俺自身も、前を向き続けなくちゃってな!」

天才肌で泥臭い特訓よりも女子との交流を好む彼が、真っ先に影響される事は昔ならばあり得なかったかもしれない。
しかし、かつての森崎や今のサルサノと同じような姿勢でサッカーに臨む少女に惚れた今の彼は、
ある意味ではチームの誰よりも、サルサノの言葉を敏感に受け止めていた。だから、ネイは真っ先に志願する。


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0ch BBS 2007-01-24