※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[360]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:34:45 ID:???
……機械的、と表現したのは間違いかもしれない。
何故なら、努めて冷酷かつ威圧的に語ろうとしている妖夢の言葉の端々には、
本来の彼女らしい、未熟さや弱さが垣間見えていたからだ。
だからそれは、ある意味で一種の自己暗示だったのかもしれない。自分が強いと思い込むための。

鈴仙「私は、弱い……」

しかし、そんな拙い言葉でも、今の鈴仙には効果があった。
ネイとの会話で自分の弱さと向き合いかけていた鈴仙にとって、
妖夢が振り絞った言葉にすらも過敏に反応してしまう。

妖夢「仲間の力と言えば聞こえはいいけれど、今の鈴仙は違う。
    強い仲間達に依存して、頼り切りになっている。
    一人の選手としての弱さの言い訳として、仲間の絆だとか不屈の心だとか言ってる。
    ……ずっと聞きたかった。鈴仙。貴女は、それでいいの?」

鈴仙「……………」

――妖夢こそ、それで良いの? とは言えなかった。
鈴仙は過去、妖夢を信じて彼女を今の状況――幻想郷の政治的支配を企む豊聡耳神子が
人間の力を示威する為に始めた計画・『ハイパーカンピオーネ』の一員となる事を止めなかった。
むしろ、それで妖夢が自らの道を進めるのならばと、応援すらした。
今の妖夢は本当に、妖夢自身が望んだ道を進めているとは、鈴仙には思えない。
しかしそれを認めると、鈴仙は過去の自分の決断を後悔してしまいそうだったために、彼女に強く反論できなかった。
だから、妖夢は逆にこう切り出した。


妖夢「鈴仙。もしも貴女が弱さに悩んでいたのなら、私達の所に来れば良い」




名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24