※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[361]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/08/03(木) 23:39:30 ID:???

鈴仙「……えっ?」

妖夢「私は鈴仙の試合を見ていて、思った。どうして鈴仙は、試合で上手く行かなくても、
    すぐに立ち直れるんだろう。自分の失敗を後悔するよりも、仲間の成功を祝福できるんだろうって。
    最初私は、鈴仙が強いからだと思った。……でも、本当は違うよね。
    鈴仙だって、私と一緒。本当は泣きだしたいんだ。だけど、そうすると皆に見限られるのが怖いから、
    気丈に前を向き続けて来たんでしょう? 力が無いから」

妖夢はこの時、鈴仙が自分の傍に来て欲しいと真剣に考えていた。
自分なら、鈴仙の弱さを理解できる。そして自分のように完璧な存在に近づいていけると思っていた。

妖夢「私は――だから強くなった。失敗するのが怖いから。皆に見限られたくないから。
    そして神子はそんな私の才能を、短時間で開花させてくれた。
    鈴仙。貴女にもまだまだ、隠された才能は沢山ある。私達に――『ハイパーカンピオーネ』につけば、
    鈴仙だってもう、自分の弱さに悩む事は無い。強い自分一人だけで、勝ち続けるようになれる」

鈴仙「……(妖夢。私は決して、そこまで自分を追い詰めていないよ。
    失敗は怖いけれど、だからと言って、それで貴女の価値が下がる訳じゃない。
    皆の失望も怖いけれど、だからと言って、ずっと貴女の事を想ってる人だっている。
    それで良いんじゃないの? ……って、頭の中では言えるんだけど)」

勿論、鈴仙にとって妖夢の考えは的外れだった。鈴仙は確かに悩みはするが、それ以上に彼女は暢気である。
また、悩んでいて、それで失敗しても決して自分は否定されない事を、周囲の仲間達を通じて良く理解している。

妖夢「……強くなれば、皆はもう私を蔑まない。強くなれば、私はもう、皆に迷惑をかけなくて済む。
    その事がどれだけ大切な事か、私と同じような場所にいた鈴仙なら、分かってくれるよね?」

鈴仙「……………」




名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24