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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[423]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/08(日) 01:23:24 ID:???
−練習フェイズA−
〜フィオレンティーナ・ロッカールーム〜

慧音「……パチュリー殿。提案したい事があるのだが」

パチュリー「あら、……何かしら? 貴女から提案だなんて、珍しいわね」

暫くの日々を共に過ごした事で、二人の距離は確実に縮まった。
慧音はパチュリーの事を名前で呼ぶようになっていたし、
パチュリーは慧音の事を決して見下さず、対等の実力を持つ選手だと認めて接するようになっていた。

慧音「……我々はこのチームに編入して以来、パチュリー殿はどちらかと言うと個人練習を少なくし、
    チーム全体での動きを確認する練習を多くして来た。
    しかし、この配分について、再検討する必要があるのではないか?」

パチュリー「…………」

しかし、今日の慧音の発言に対しては、パチュリーは決して顔を緩めない。
彼女の提案について、パチュリーは自身としての確固たる考えを持っていたからだ。

パチュリー「……その話については、私も持論があるの。だから――そうね。
        まずは先に、”いつもの”を済ましておかない?」

慧音「……貴女がそう言うならば、そうしよう。いつもの……練習成果の情報交換だな」

パチュリーは頷き応じる。慧音もまた、そう提案した彼女の瞳に鋭い物が走るのに気付いていたが、
だからこそ、まずはいつもの二人のままで出来る事を、先に済ませたいと思った。

慧音「では私から話そうか。私は、今日は――」


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0ch BBS 2007-01-24